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熊本のアートとひとのすてきな関係を作るkmac(クマック)公式ブログ

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YANYA'で初めて明かされるkmacの秘話?!

以前から本ブログでもご紹介している福岡県行橋市の超イケてるギャラリー
「Gallery YANYA」 
発行されているフリーペーパー「YANYA’」にこのたび、なんとkmac周辺に関して寄稿を頼まれまして、
今月発行された6号に掲載されました。
kmacと全国のmac周辺について書いてみました。

(YANYAについて過去の記事はこちら http://kmacart.exblog.jp/13543505/

オーナー宮田さんには、kmacにご期待を寄せてくださって本当に感謝しております。

これは宮田さんやボランティアのアーティストの方々がひとつひとつ
手作業で手弁当で発送されているというのにも感動!
福岡を中心としたギャラリーなどにあるようです。
(kmacでは20部頂いているので今後イベントなどで配布しようかと思います)

許可を得て、以下転載します。
ご感想などお待ちしています~。

YANYA’6号。表紙は重松希さん。写真は櫻木雅美さん。

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できごとのはじめかた~kmacの場合~

 昨年10月から、「熊本アートセンター」、略して「kmac(クマック)」というアート活動を始めた。名前の由来は後述するが、スペースやスタッフ、固定のメンバーなどはない。個人的なつながりから、作家や学芸員、アートに興味がある人やそうでない人を集め、作家を呼んでトークや交流会という名目で飲んだり、県内外のアートイベントや展示を見に行ったり、作品展会場で展示を見ながらパーティーしたりというのを不定期ながら月2回程度実施している。

 始めたのはごく単純な理由である。私はアート関係者ではなく会社員のアートファンなのだが、9月に転勤で出身地の熊本に戻り、気軽に参加できるアート団体がないことに気付いた。少なくとも私は見つけられなかったので、自分で作ってしまおうと思ったのだ。
そこで参考にしたのが名前の由来にもなっている、全国にある「mac」というアートセンターの存在だ。現在北は青森から南は沖縄まで、「mac」と名乗る施設や団体は少なくとも10あり、老舗は2001年頃から活動している沖縄のNPO法人「前島アートセンター」なのだが、それに合わせて山口、青森などでキュレーターらが自らの住居や空きスペースを借りて「mac」を開く活動が広がってきた。「名乗る」というのが重要で、関係性はフランチャイズでもなんでもなく活動もそれぞれなのだが、主宰者同士が友人知人などであることから、「同じ名前だったら面白い」というようなノリで各地に多発し、緩い連帯が生まれているのである。オフィシャルとプライベートの間でアートを身近に発見できる場として、いろんな人が集まったり展覧会を企画したり、また全国のmacでトークなど交流イベントをしたり、と既存の枠にはまらないオルタナティブなスペースとして各地域に存在感を持ち始めている。

 kmacが他の学芸員や美術の専門家が開くアートスペースと差別化するならば、主宰者である自分がアート業界関係者ではないという「素人性」だと思っている。普通の人が自分の出来る範囲で生活の中のアートを発見していく方法を見つけ、それをみんなでシェアし楽しめる場を提供したい。そのため活動には自分の身近な友達など、特にアートとかかわりのない人を呼ぶことも重視している。特にアートを知らなくても、信念を持って生きるユニークなアーティストの魅力やメッセージは伝わるし、日常出会うことの少ないアーティストの目を通じ、日常の少し違う見方や感じ方を体験してもらえたら嬉しい。

 近年、アートの展示もホワイトキューブから街中に出てきたり、地方でも地域活性化を期待してアートイベントが乱立したりと、これまで権威的だったアートは市民のものになったかのように見える。しかしやはり、アート業界側と市民の間には言語が共有されていない気がする。そのため両者を橋渡しするメディア(媒介者)になろうと考えたのである。
もう一つ、熊本は旧繊維問屋をリノベーションして作家らが入居する熊本市河原町などが全国的に有名であるものの、都市の規模に比べてアート人口が少なく繋がりが薄いように感じている。そこでkmacを通じて熊本のアーティストを地域で知ってもらい再評価し、さらに県外からアーティストを呼ぶことで熊本にかかわりを持ってもらいたいという思いもある。

 ノリで始めても、できごとを写真に撮ったりブログに書いたりして記録していくと「活動」になる、という「mac」同士でよく言う話があるのだが、kmacも自ら名乗るのも気恥ずかしいゆるい存在ながらも、福岡の老舗アートスペースにトークに呼ばれたり、こうしてYANYA’に寄稿を頼まれたりして、徐々に外枠が固められ、ちゃんとした団体、活動になっている気配である(笑)。個人的な活動を、団体としてkmacと名付けることでその可能性や社会における役割を拡張できることは実証できそうである。
とはいっても、kmacはまだ始まったばかり。果たしてその実態はあるのか?(そしてそれでは逆に、オフィスや規約を設けたNPOや団体はそこに存在しているのか?)その目で確かめに、そして楽しむために、みなさんにもぜひ参加してもらいたい。
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by kmac-office | 2011-02-22 23:04 | 活動レポート
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