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熊本のアートとひとのすてきな関係を作るkmac(クマック)公式ブログ

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東北九州プロジェクトvol.4熊本開催に寄せて

東北九州プロジェクトの熊本開催決定にあたって、いち来場者として個人的な思いを書かせて頂きます。

プロジェクトは7月に福岡から始まりました。
事務局の野田恒雄さんは、震災後、九州から何かできないかといろいろ考えていました。
そして寄付金や義援金でもなく、なにか大きなことでもなく、やはりアート関係の自分たちには、被災地のアート関係者たちを支える、というできることをやるべきではないかという思いに至ったといいます。

私も被災地を訪れましたが、東北から一番離れた九州では、
当然ながらなかなか被災地の雰囲気や状況が伝わっておらず、想像しがたい、
だからなおさらみんな支援したい気持ちはあるけどどうしたらいいかわからないし、自分がなにかするのもおこがましい・・・というような
声もよく聞いていました。

九州と東北はこれまで地理的に遠いことからなかなか縁がなかったのですが、
私は個人的に何度か東北を訪れ、同じくらい東京から離れているということもあるのでしょうが、
文化や風土、人の雰囲気がとても似ていて、アートの状況も非常に近い物があると感じていました。

そんな状況の中、「東北九州プロジェクト」が生まれ、震災という不幸なきっかけではありましたが、両者のつながりができつつあることをとてもうれしく思いました。

ここ熊本は、多くの被災者が移住してきていて、震災とのつながりも強い場所であり、震災に際してもいろんな方や団体がボランティアで支援に参加しています。
またアートでも公立美術館やいろんな個人スペース、作家が動きを作っているところです。
ぜひ東北九州プロジェクトを熊本でも開いてほしい!と個人的に強く思っていました。

しかし、それまでの福岡、長崎、鹿児島はJRの協力の下、アミュプラザという駅中の施設で開かれていました。
熊本はアミュプラザがなく、長期(10日程度)の販売を出来る商業施設がないという問題がありました。しかし、それでもどうにかして開催を!というご無理を聞いて頂き、他会場とは違う熊本独自のイベントにしようということで、
1日限りの販売とトークイベントという企画が実現することになりました。

主催のTRAVEL FRONTは、このプロジェクトだけをやっているわけではなく、日ごろの業務の合間を縫って、本当に個人としての思いからボランティアで運営をされているのですが、
彼らをはじめ、会場は長崎書店さん、トークのゲストの方たちもご厚意で協力をされています。
東北作家の売り上げはすべて作家に送られます。

そういう思いの詰まったイベントで、またなんらかの考えや主張を押しつけることなく、色を極力つけないスタンスを貫いています。
なので、9か月経って、あれからどんなことがあって、そしてこれからどうしていくのか、アートはどうかかわり、かかわっていくのか、そういう決まった答えのない問いを今一度考える、そういう機会になってほしいと強く思います。

7月からの巡回中も、震災から時間はどんどん過ぎていき、会場に立つスタッフさんたちも次第に薄れていく関心や興味を実際に感じてきたといいます。
でも復興は始まったばかりで、これは私たちにも起こりうることで、みんなで考え、関わっていく問題です。

ぜひ一人でも多くの人に来て頂けることを参加者のひとりとして熱望しています。
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by kmac-office | 2011-12-18 20:43 | 参加者募集中!
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